多くの人の前で話す、初対面の人に挨拶をする、目上の人に対応するなどの場面で、強い不安や恐怖を感じ、こうした状況を避けようとして社会生活や仕事、学業などに支障をきたしてしまう病気です。

●注目されるのを避けてしまう

●人からどう思われているか不安になり、人前に出るのが怖い

●周囲の視線が気になる

●人に紹介されると息苦しくなったり、めまい、ふるえなどが起こる

●電話に出ると声が震えたり、人前で電話すると周囲の人が気になり会話ができない

●周囲の人の意見に対して、自分の意見をはっきりと言えない

●ほかの人たちがいる場所に後から入るのが怖い

●人前で字を書くと、手が震えてうまく書けない

身体やこころを活性化させ、意欲や気力をコントロールしている脳内のセロトニンという神経伝達物質のバランスが崩れることで過度に不安や恐怖を感じてしまうのではないかと考えられています。

不足している脳内のセロトニンを増やす薬を服用します。

脳内のセロトニンの量を正常な状態にすることで、不安を段々と感じにくくしていきます。

1年程度の服用で依存性はありません。

また、即効性のある薬（抗不安薬、ベータブロッカー）も一定期間併用して服用することもあります。

●焦らず、しっかりと治療を続けましょう。

●治療を続けることで不安な気持ちが徐々に解消されてきたら、不安に感じていたことに少しずつ挑戦してみましょう。

●治療中はよくなったり悪くなったりしますが、一喜一憂しないでゆっくり生活をよくしていきましょう